ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

葛河思潮社 第三回公演『冒した者』1回目★★★★★ 

60年以上前の1952年に書かれた、三好十郎最後の長編戯曲です。セリフの演劇だ〜という感じ。光と影の陰影(照明:斉藤茂男さん)も語っていました。
『舞台は戦後の東京郊外。かろうじて焼け残った大屋敷に9名の人間が集まり、穏やかな暮らしを送っていた。そんなある日、一人の青年の訪問をきっかけに生じた日常の崩壊。それぞれが抱える「戦後の混乱」が一挙に表面化する中で、大屋敷の人間模様は激しく入り乱れていく──。作者の三好十郎を思わせる「私」(田中哲司)。その「私」の妻の最後の三ヶ月を診た医師の舟木(長塚圭史)と妻・織子(桑原裕子)。舟木の弟で、革命運動に身を投じる学生の省三(尾上寛之)。株屋の若宮(中村まこと)と進駐軍に勤めている娘の房代(江口のりこ)に、元の家主が赤坂の一流芸者に生ませた柳子(松雪泰子)。大屋敷の管理人である浮山(吉見一豊)と、広島の原爆で家族を失い、親戚の浮山に引き取られた盲目の孤児・モモちゃん(木下あかり)。そして、大屋敷の人間模様をかき乱していく青年・須永(松田龍平)。』http://kuzukawa-shichosha.jp/news/index.html
http://kuzukawa-shichosha.jp/points/index.html
 
とても面白かった。3時間15分と長いのに長くない。1幕も2幕もあっという間。三好十郎、面白いよ〜。原爆と原発がだぶる。生きてゆくということ。見逃すまい聞き逃すまいと思うくらいひきこまれました。『浮標』の続きのようでテイストは全然違う(私はこちらの松雪泰子さんの方が好きだな。江口のりこさんもキレイだった〜)。『浮標』では演じていない皆が舞台を見つめているという演技をしていたけれど、こちらはスポットが当たらない方々はほとんど後ろ向き。きっと意味があるのだろう・・。タイミングとるのも大変そうです。この時代の言葉遣いも大変だよね〜。
ほんとによかった。松田龍平くんの存在がとても大きい。須永のセリフにガツンと来たよ〜。そして怒濤の後半・・あぶり出された本性・・すごかったな。
あ、冒頭の「私」の独白・・哲司さんがすごいです。すごいドキドキしました。そのドキドキが最後まで続いたんだからね、もうね、すごかったのよ。
あと1回観るので、そのときに書くことにします。 
 

 
 パンフレットと文庫本を購入。
 
 ミズタクに天野アキちゃんから(あまちゃん)。 あ、おばさまなんですよね。
 小日向さんから江口のりこさん。 小日向さんから木下あかりちゃん。贈りたいひとによってちゃんと変えてる〜(笑)