ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『THE BIG FELLAH ビッグ・フェラー』初日★★★★★ 

 今日は何食べる?

あーーー週末には、ここ世田谷パブリックには彼も彼もいるんだーーーー。とわかっていたはずなのに2枚のビジュアル見て、一人奇跡(←大げさ)だと感動。
 少し早く着いたのでカフェでお茶でも・・と思ってお店に入ったら友だちがいた(笑)
 18:30〜22:05 休憩15分。
 ひかえめな関数ドミノ。  ロッカーは「やじしん」よ。
 
「幕が上がるまで、これだけはインプット、三つのキーワード」という緑のチラシが配られます。配役表と劇割も嬉しい。
 
とても丁寧に作られた作品でした。初日とは思えない完成度。皆さん、素晴らしいから興奮しますよ!
ビッグ・フェラー・・
プロローグ:1972年聖パトリックの祝日、パレード後のパーティの席。それがもうとても素晴らしくてね、一気に引き込まれました。バグパイプの演奏、アイルランドのタータン柄キルト姿のコステロの登壇から素晴らしかったので心躍りました。その場面と最後のあの場面の同じようで同じではない巧さ。
エピローグ:2001年の、米同時多発テロ直前の朝への伏線もしっかりはられていました。それはセリフでもあったけれど、それ以前にマイケルは消防士です。
 
アイルランド市民が英軍に13人殺された(1月)72年は、連合赤軍の『あさま山荘事件』(2月)があった年なんですね。
 
舞台はニューヨーク。1972年から2001年までの30年にわたる歳月の中に展開する、特殊な使命を帯びた男たちのドラマ!http://setagaya-pt.jp/theater_info/2014/05/the_big_fellah.html
●ものがたり
1972年、ニューヨークのアイリッシュレストランではブラッディー・サンデー(*)の追悼集会が開かれていた。IRAアイルランド共和軍*)のNY支部リーダーのコステロ内野聖陽)は対イギリスへの報復と組織強化への思いを熱く語る。彼らIRAの活動家たちの隠れ家は、マイケル(浦井健治)のアパートメント。しかし活動家といっても、彼らの日常はごく普通のNY市民であり、コステロのようにアメリカンドリームをつかんだ経済的成功者もいれば、マイケルのような消防士も、警察官もいた。アイルランドから彼らのもとにやって来たIRA兵士でお調子者のルエリ(成河)は、ある日バーで親しくなった女性をアパートに連れ込むが・・・。(注:1972年1月30日、イギリス軍が公民権運動デモ中の非武装アイルランド市民を殺傷した歴史的事件)
*ブラッディー・サンデー
1972年1月30日、イギリス軍が公民権運動デモ中の非武装アイルランド市民を殺傷。ジョン・レノンポール・マッカートニーU2が同事件をテーマにした曲を発表するなど、アイルランド史上極めて重要な事件
IRA(Irish Republican Army アイルランド共和軍
1919年に設立。イギリスの植民地だったアイルランドが独立する過程で、イギリスの一部として残された北アイルランド統合を目指した、カトリック武装組織。イギリス側からみれば民族主義的テロ集団になる。
 
小林勝也さん(怖いよぉーーーー。出番少ないのに、あのオーラ。ドリルもってこないでぇー)が毎日新聞のインタビューで言っていらした「語っていることと、語られることは違うこと。語っていることはIRAのことだけど、語られているのは普遍的なものかもしれないです」「ナショナリズムのぶつかり合いや人種差別、同性愛者への差別…。遠い国の話ではない」を思い出しました。

 
リチャード・ビーンの戯曲のすばらしさ、それを小田島恒志さんが私たち日本人向けに翻訳されているので難しいけれど楽しくわかりやすい翻訳、森 新太郎さんの演出が斬新じゃないところがいい!そして、とてもエンターテインメント。
二村周作さんの美術が細部まで凝っていて・・しかもムービング。照明や音響や衣装なども丁寧なお仕事されています!今日が初日、これからもっともっと良くなっていくんだろうな。女性客が多かったけれど多くの男性にも観てもらいたい。
 
内野聖陽さん!←こう書くとよそよそしいね(笑)ウッチー!というか内野さん、ほんとにぴったり。成河くんがパトロクロスだった『イリアス』の内野さんも『おのれナポレオン』の内野さんも『とんび』の内野さんも凄いけれど、今回もすごい骨太なコステロIRAの米支部のカリスマ的リーダーを見事に演じてくれました。お茶目な面もしたたかな面もあるのだから楽しいです。
 
大好きな成河くんが演じるルエリ、想像していた以上にお喋りです。そして私の想像の先の先まで演じてくれました。ほんとうに素晴らしいです。お国なまりも完璧(年月の変化もちゃんとわかります)。第一声の「おいら〜」で彼がどんなひとだかわかります。元ジョッキーだったというのも本当にお似合い。「今回はとても難しいお芝居なので皆ですごくお稽古したと言っていました。そして、まだまだ課題があると・・。来週また観るので楽しみです。
フォロアーさんが、成河くんは北島マヤみたいだと「マヤ…恐ろしい子…( ̄□ ̄;)!!」って言ってくれたのが嬉しかったな。そうなのよん。
 
 全員のこと、少しでも書きたいけれど・・それはまた。 
 
初日前日の成河くんより『ビッグフェラー、明日初日となりました。お待たせしました。存分に御堪能下さい。コメディシーンもシリアスシーンも何かと政治の話題絡みでやる方も見る方も大変でしょうが、沢山稽古してきたので大丈夫だと信じることにします。大変良くできた上質なドラマです。ビターでドライなお芝居です。色鮮やかに立ち上げましょう。日本初演。なかなかのチャレンジです。それもこれも、一緒に創ってきた人たちを信じることにします。見終わったあと皆さんのお手元に何が届くのか。楽しみにお待ちしています。ai。』http://web-dorama.jugem.jp/?day=20140519
 
俊太郎くんが『ビッグ・フェラー』を必ず見られますように!