ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

夕刊に HISTORY BOYS 

[ 讀賣新聞の夕刊に『ヒストリーボーイズ』の劇評(祐成秀樹さん)
「舞台上にあるのは床一面に敷かれた紙とイス、ピアノぐらい。シンプルな空間で小川は彼らの言葉が輝き、醸し出す空気から思いが伝わるよう丹念に演出した。床上の紙が面白い効果だ。生徒が事あるごとに破ってメモを取ると、旺盛な知識欲が印象付けられるという具合に。終盤も意表をつく使い方で余韻がある。」「登場人物が語るのはオーデンら欧州の詩人たちの一節や哲学者の名言に世界史上の事件など。日本人にはなじみの薄い事項だ。若手たちはスラスラと語っていたが、テンポがいい分、込められた意味を咀嚼する前に事態が進むのが、もどかしい。」「改めて態度の悪い戯曲だと思ったが、揺れながら生き方を選ぼうとする若者たちに共感した。」
 
私はその終盤の使い方、感想に書いちゃいました。「テンポがいい分、込められた意味を咀嚼する前に」に同感。私の感想: http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20140906/r
 
(追記)e+『ヒストリーボーイズ』リハーサル観劇レポート http://etheatrix01.eplus2.jp/article/404752036.html
「まずは幕開き、冒頭のシーンから。舞台上には巨大な白い紙が垂らされた非常にシンプルな舞台装置があり、そこへ電動車椅子に座った40代のアーウィン先生(中村)が登場。そこは国会で、ある法案に関する演説を実にクールに行う。彼の回想から、この物語はスタートするのだ。」「 次の瞬間、舞台は1980年代のイギリス、とある学校。バイクで現れたへクター先生(浅野)を、デイキン(松坂)たち8人の生徒たちが取り囲む。へクター先生のいでたちを整えながら、「シャツ」や「ブルゾン」などをフランス語でそれぞれ口にしていく生徒たち。こうして風変わりな老教師・へクターと、彼に気安く悪態をつきながらもとても楽しそうに勉強している様子の生徒たちの授業風景がイキイキと描かれていく。」「そして、次に公開されたシーンでは新人教師としてこの学校にやってきたアーウィン先生(中村)と、その厳しい指導にとまどう生徒たちの授業風景が描かれる。どうやら受験に有利な小論文の書き方を教えている様子だが、そこには先ほどのへクター先生と生徒たちから感じられた信頼関係はまだなさそう。緊張感のあふれたアーウィン先生の授業はある意味スリリングで、その後の展開が気になるところ。」「また、床に敷かれた紙をちぎって生徒たちがワークブックとして提出していたり、照明だけで教室、廊下、校庭、と想像力を刺激する場面転換を行ったりと、新進気鋭の演出家・小川絵梨子の演出もとても興味深かった。」(取材・文=田中 里津子さん)