ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

今日の夕刊に 

 朝日に『ヒストリーボーイズ』劇評「彫りの深い描写と苦い笑い」(扇田昭彦さん)。「受験担当の若手教師アーウィン中村倫也)の授業も並ではなく、批評的なひねりを利かせた小論文の作成を指導する。屈折を抱えるこの聡明な教師をクールに演じて鋭いオーラを放つ中村が見事だ。」「小川の演出はいつもながら細やかで、登場人物をリアルに造形。特にユニークなのは舞台の床に敷いた大きな紙の装置(堀尾幸男・美術)で、生徒たちはこの紙に字を書きこんだり、ちぎって論文用紙にしたりする。これはかつてNODA・MAP公演『THE BEE』で堀尾がデザインした斬新な紙の装置の変形だが、書物の文化を象徴するこの「紙」を劇の後半、鎮魂の場面でも効果的に使う趣向が心を打つ。」
 
 日経は『火のようにさみしい姉がいて』劇評(河野孝さん)。
「忘却とは悲しいことである。過去も現在も未来も、アモルファス(無定形)な記憶の残骸として無惨に虚無に晒される。蜷川幸雄が演出した「火のようにさみしい姉がいて」は、日本海岸のほの暗い抒情性に包まれ、人間が生きることのさみしさがしみわたる舞台である。」「エンディングは、安保闘争を暗示するデモの効果音などで締める。蜷川演出によくあるパターンだが、清水との共闘関係から見て、その時代へのオマージュとなっている。晩年、清水の妻の松本典子が女優を辞め、清水の介護に専念したことを考えると、作家はこの作品で自身の未来を読み取っていたことになる。」
 
 朝日に『炎 アンサンディ』主演・麻実れいさん(増田愛子さん)。 1970年代半ばに始まったレバノン内戦に題材を採った「炎 アンサンディ」(ワジディ・ムワワド作 藤井慎太郎訳)で、麻実れいが衝撃的な過去を持つ主人公の10〜60代までを1人で演じる。」「物語は、現代のカナダで始まる。中東系女性ナワル(麻実)は、双子の娘ジャンヌ(栗田桃子)と息子シモン(小柳友)に謎めいた遺言と2通の手紙を託し、亡くなる。手紙は姉弟が存在すら知らなかった兄と、死んだと聞かされてきた父に宛てたものだった。」「作者のムワワドは68年、レバノン生まれ。内戦から逃れて家族と共に仏に亡命した後、カナダに移住した。戯曲は2003年にカナダで初演。これを元にした映画「灼熱(しゃくねつ)の魂」(邦題)は、11年のアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた。」