本多劇場へ。今日はB列(2列目)
前後で二回くらいウーーウーーと鳴ってた今夜の本多劇場。携帯など音の出るものは切ってとお願いされているのに・・。集中途切れるので困ります〜。
脚本・演出 :岩松了 照明:沢田祐二/美術:二村周作/音響:高塩顕 http://mo-plays.com/mizu/
『ほぼ真ん中に存在感のある階段がそびえ、昭和の気配をありありと残す「テーラー北原」が舞台。中年に差し掛かった仕立屋の春樹(光石研)は、10年以上前に自ら命を絶った弟の妻であった明子(菊池亜希子)に想いを寄せ、彼女のための洋服をこっそり仕立てている。』
『「テーラー北原」には、ふらりと舞い戻った兄・大造(池田成志)とその中国人の恋人・林鈴(瑛蓮)が滞在中。近所の交番の巡査・増山(近藤公園)もしばしば上がりこんでは、無駄口を叩いて帰っていく。増山は、明子とある縁でつながる菜摘(根本宗子)への恋心が芽生え始めたところだ。互いの想いをなんとなく知りながら距離の縮まぬ春樹と明子だったが、とあるきっかけにより、機が熟したかのように結婚の運びとなる……。』
池田成志さん、ステキでした。成志さん演じる大造(フーテンの寅さんみたい)と瑛蓮さん演じる中国人の林鈴がそこにいてくれてよかった。でも、林鈴が明子へストーカーみたいなことしてる菜摘(根本宗子)にたいしてとった行動は怖いです。女は怖いわ。
『お互い心に秘めた想いを抱きつつも、距離の縮らぬ二人』・・私は最後まで明子が春樹のことを好きだと思えなかった。なんのために一時は夫と暮らしたあの家に戻ってきたのだろう。復讐?と思うくらい。
でも、13年前の、明子の夫でもあった春樹の弟の自殺も、嫉妬で明子への態度が結婚後たった半年で女々しいほどに変わった春樹(ふたりが憎み合っているかのように見えるほど)、大造のことも、上司の森田のことも、若い青年のことも、菊池亜希子さんの美しい容姿だから説得力あるわ〜。
あのラスト・・。まずはおまわりさん、弾が入った拳銃を無防備に置いてごはん食べに行っちゃうなんて・・。春樹が撃った弾は明子には当たらず花瓶だった(花と花瓶の水が飛んだのは美しかった)というラストであってほしかったな。
光石さんが撃たれたなら階段落ちあったかしら〜 なんてことが頭をよぎる。
季節が変わり暖簾が変わったのはわかるけれど、茶の間にあった電気ポットが結婚して半年、魔法瓶に変わったのは何故だろう。節約?二村さんに聞きたいわ(笑)
M&O plays『結びの庭』作・演出:岩松了 http://mo-plays.com/niwa/
麻生久美子ちゃんが出ます!そして美術はまた二村周作さんです。衣裳が鎌塚氏などでおなじみ(不道徳教室も)の戸田京子さん。うれしいな。