忙しかった仕事が落ち着いたので急遽行くことに。
初日ぶり。凄かった。なんか全員が日生の空間にぴたりとハマった。そんなイメージ。空気も客席も全て入れて、ぎゅーっとなった感じ。
そう思っていたら、やっぱり通して数分短くなっていたらしい。というのも、シェイクスピアの戯曲にある言葉は「台詞」ではなく「会話」だから、キャストの皆が「自分の役の台詞が自分の声となり、すうっと会話として進んでいく」ようになったから、みたいでした。
M列。一幕、前のカップルの男性のほうが女性に傾いているので、観えない場所があるなーーーと思っていたら、二幕いなくなっていました。十二夜、お気に召さなかったのでしょうか・・それとも用事があったのでしょうか・・ま、私は視界がひらけてすごく観やすくなりましたが・・。いいのか、悪いのか。
ストーリーを考えると、多くが愛する家族を喪い、喪に服している悲しみに中にいる状況から始まるし、皆が報われない恋をしているのだけれど、とても楽しい気持ちになってしまうから不思議。道化のフェステの歌も切ない恋の歌なのに、あのメロディが・・つい口ずさみたくなるように心地よく体に入ってくるからかなぁ。ま、“喜劇” だしね。
オリヴィアは兄の喪中を理由にサー・アンドルーの求婚を受け入れなかったのに、好みの若い男の子が目の前に出現した途端喪中はどこへ・・(笑)すっかり恋する乙女になるんだけれど、喪中が都合のいい言い訳だと、女子なら思い当たるふしがあるんじゃないかな?と思ったり。サー・アンドルーが素敵だったら、ぜったい受け入れ、悲しみを癒してもらうに違いないもの。
内容は端折るけれど、最後、オリヴィアがマルヴォーリオに小さなお花をあげるところから最後のカーテンコールまで、涙が止まらない私。報われなかったマルヴォーリオに、なんとなく自分を重ねてしまうところもあるのかもね。オリヴィアに嫌われていないけれど、他のひとを選んでしまうんだから切ないよねぇ。そして・・あの終わり方。
そういえば・・フェステのパパやママはどうしたのでしょうか。小さいころからいなかったのかな?来る日も来る日もフェステの心には雨が降っていたのでしょうか?
恋してる「あるある」感、恋した女性の胸の高鳴り、彼しか目に入らないオリヴィア(中嶋朋子さん)が最高に可愛い。
アフタートークがあり、楽しかったよぉ。内容、アップされますように。
あ。フェステの歌声に、囚われているマルヴォーリオの上でフェステがトーパス司祭になったり戻ったりする場面と、マルヴォーリオが走ってきて走って帰るときの足がラブリーすぎて、脳裏から離れません。
劇場で会った友人の、大阪からいらしていたお友だちと(友人は他の場所へ移動)一緒にシャンテで食事。成河くんのことや演劇や宝塚のことなどおしゃべり。楽しい時間でした。