ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

夕刊 

 毎日新聞カズオ・イシグロさん『忘れられた巨人』(土屋政雄訳、早川書房)インタビュー『愛と冒険「記憶」問い』(鶴谷真さん)インタビュー映像もあるよ。
「小説の舞台は6世紀ごろのグレートブリテン島。伝説のアーサー王が姿を消した後だ。「安心してください。歴史的根拠はあまりないので、知識がなくても大丈夫」。主人公アクセルとベアトリス夫婦はブリトン人で、同族の集まる村で暮らすが他の村人とはうまくいっていない。そこで、行方不明の息子を訪ねようと決める。この世界は人々の記憶に霧がかかり、少し前の出来事も薄ぼんやりとしている。旅路は一見平和だが、かつて敵だったサクソン人も住んでいる。不穏だ。」
「当初はディストピア(暗黒)SFで書こうかと考えた。例えば携帯電話が人間の頭脳に影響して記憶喪失になるような。」そのディストピアSFも読みたい。http://mainichi.jp/shimen/news/20150617dde018040081000c.html

 日経にスター・ウォーズ展『小道具や関連アート作品を紹介する企画で、来場者は4月29日の初日から1ヵ月で15万人を突破。』『来場者が多いのが午後7時すぎ。展示物を背景に夜景が見え、宇宙の中にいるような気分を味分ける。夜10時まで開館している珍しい展覧会だ。』
ジョージ・ルーカス監督が各国のアーティストに依頼したアートがおもしろかった。私は武器や宇宙船模型そのものより、その上に設置されたモニターで流されている各人物やエピソードの各ハイライトシーンの映像にいちばん萌えました。http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20150611/1434036734

 日経の劇評は『東海道四谷怪談』(河野孝さん)。『演出は最近評価が高まる森新太郎。新劇、小劇場の俳優らを擁して古典歌舞伎の現代化に取り組んだ。上演台本はフジノサツコ。』『特長は直助権兵衛とお袖が実の兄弟と知らず情を通じる因縁話をカット、民谷伊右衛門内野聖陽)と妻のお岩(秋山菜津子)の関係に絞っている点。そして伊藤家孫娘お梅(有薗芳記)などお岩以外の女性を男優が務める点だ。』『男優が女性を演じるところは戯画的だが、伊右衛門とお岩のくだりは至ってまじめ。「さあ、さあ」の掛け合い、戸板返しなど歌舞伎のDNAも残る。ただ現代劇の俳優がやるからには、ケレンでみせるより、セリフ劇が主になると思われるが、セリフの核となるスタイルは明確ではない。この劇場空間では大きすぎ、森の緻密な演出力が発揮しにくいのではないか。』『最後は雪の中での伊右衛門の立ち回りをたっぷり。精悍な内野が格好いい。』
私が観に行くのは月末なのでまだまだ先です。
 
 読売新聞にはマームとジプシーの藤田貴大くんインタビュー(祐成秀樹さん)。『cocoon』新演出なんだ。蜷川さんが「心打たれた」と絶賛する初演(私も複数回観に行った)を「すっきりしなかった」と振り返ってます。「戦争を描ききったことは絶対にない。公演が終わっても終わる話ではないんですよ」
『また、沖縄から見に来た客もほめてくれたが複雑な気分になった。「なぜ来させたんだろう。僕らが行くのが自然では」と。』『沖縄に滞在して悲しくなるのは、「東京の人は、沖縄のことを知っているのか」という思いが地元の人の顔から読み取れた時だという。「僕は沖縄のことを忘れたことはない。沖縄を見続けて作品に取り組んでいることを伝えに行きたい」。沖縄公演は8月1日、2日に実現する』『〜かつての仲間たちの裏切り、そして旗中批判が冷徹に語られる。歴史に埋没しない、今日的な問題である。若い俳優に議論より感情先行の演技も見られたが、緩急をつけ抑揚の利いた舞台だ。』
 
 読売新聞の劇評は文学座の『明治の柩』(北川登園さん)「本作の演出家、高瀬久男は6月1日、初日を迎えることなく彼岸に旅立った。プログラムの一文を「たとえ命尽きても」と結び、これが終幕の旗中生造の白い柩とダブってきた。入魂の作である。」