あうるすぽっとへ。
席はSC列。どこかな？と思ったら舞台は四方囲み形式で、私は奥側でした。観劇中、後ろに谷さんがいらしたわ。
15、14、7歳の子ども達が、引っ越したばかりの部屋で、母親の帰りを待ちながら遊んでいる。
しかし母親はいっこうに帰らず、日が過ぎていく。
徐々に切迫していく空気の中、彼らがとった行動は・・・・・・。
作：ポリー・ステナム 翻訳：小田島恒志、小田島則子 演出：谷 賢一
出演：マギー（14）：春名風花（14歳）、エリオット（15）：太田啓斗（16歳）、フィン（7）：渡邉心（9歳）、キャシー：花形光音、ケイティー：辻しのぶ、ローランド：古屋隆太 ゲスト：斉藤悠
美術：松岡泉（『スポケーンの左手』や『星ノ数ホド』と同じ松岡泉さん。これから注目です。松岡和子先生のお嬢さん！）
「開演15分前だけど、可愛い姉と弟が遊びに出てきた〜。すでにSEが沁みる。」
開演前に出てきたのはマックスと怪獣たち（かいじゅうたちのいるところ）だということが、本編を見てわかりました。フィンくんが空想する世界（現実逃避）。
「あうるすぽっとにて『TUSK TUSK』観劇。痛み、怒り、このやりきれない気持ちの持っていく場所がない。日本でも育児放棄、シングルマザーの貧困、虐待などのニュースが増えている。TUSK TUSKは育児放棄された３人兄弟の話。16歳、14歳、7歳の演技、谷さんの演出が素晴らしい。」とtweet。
「イギリスが舞台で、お金があって育児放棄をした母親の話でした。不倫をしていて自らボロボロになり、子どもを置いて出て行ってしまった。子どもは見ているよね。そして、そんな母親を守ろうとしている。」とtweet。
二つの牙。
昨日観たツインズの原発も、TUSK TUSKの育児問題も、もう日本人の生活と切り離せない問題です。それを知っていて傍観している（私生活も、この舞台も）私のなんと情けないことか。
偶然だけど、ツインズも「牙と牙」って感じだったな。
明日までなのが残念ですが、お時間あって２時に東池袋に行ける方は当日券でぜひ。http://www.owlspot.jp/performance/151210.html
谷さんが言う「会話の格闘技」を生で体験できます。打たれます。
最後に、春名風花ちゃんは演技もだけど、声がすごく良いわ。心に響きます。初舞台だという太田啓斗くんも。今後が楽しみ。
かいじゅうたちのいるところ のサントラ聞いています。
谷さんOn7 やるんだ〜。ウィトゲンシュタインも。
