ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

劇評 

 朝日夕刊の劇評は『TERROR テロ』「潔い演出、客の投票で臨場感」(山本健一さん)https://digital.asahi.com/articles/DA3S13325316.html?rm=150
改憲論議や、厳密なログイン前の続きドイツ思考に照らされ、日本人のあいまいな言動に気付かされる。」「戦闘機のパイロット(松下洸平)が、ハイジャック機を撃墜して164人の乗客の命を奪い、標的となったサッカースタジアムの7万人を救う。究極の選択をした事件の罪が裁かれる。演出は、劇のすべては緻密な言葉と論理にあると潔い。椅子と机だけの簡素な装置。冷徹に真実に迫るシーラッハの世界にふさわしい演出文体だ。観客をドイツの参審員に見立てる。客席の照明を落とさないで劇に巻き込み、評決の投票をさせてライブ感を増す。」
「観客の評決は初日が無罪、私の見た日は有罪。かにかくに絶対と相対の間で人は揺れる。双方に真実が含まれるからだ。裁判長の台詞が迫る――私たちは基準を設けるが、私たちはその基準に達しないし、規則に満足しない。」
 
長谷部浩さんの【劇評101】は三島由紀夫の『黒蜴蜓』http://hasebetheatercritic.blogspot.jp/2018/01/101.html
(一部抜粋)「デヴィッド・ルヴォーの演出は、緑川夫人=黒蜴蜓と明智小五郎の言葉での論争を丁寧にたどっている。言葉で相手をやりこめ、叩きのめし、押しつぶす。その営みは、恋愛のプロセスとよく似ている。そんな解釈を根底に置いて、微動だにせず、全編を精緻な論争劇とした。」
「総じて、俳優陣の役の掘り下げが徹底していて、デヴィッド・ルヴォーの戯曲解読と相まって高い水準の舞台となった。偽物にこそ、真の熱情がこもる。嫉妬によってしか恋の内実は確かめられない。まさしく三島独自の世界観がここにはある。」「スタッフの能力を引き出し、総合するのが演出の仕事だと今更ながら思い知らされた。」