ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

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戦闘モードはオールバック 

大槻監督を検索するとまっさきに出てくるのが「大槻監督 アウトレイジ」(笑)そう、映画『アウトレイジ』に出ていそうなお顔なんです。
すでにサポーターの心を掴んだ監督・大槻毅さん。こわもてだけど、大原でファンサービスをするお顔は優しい。上司にしたいタイプだわ。
1972年12月1日生まれ(案外お若い)

「浦和再建に尽力する“闘将”大槻監督 怒声も放つ「熱い分析家」にサポーター心酔」(文:轡田哲朗)https://www.football-zone.net/archives/97613
大槻監督は、2日にクラブが堀孝史監督との契約を解除したことで、ユースチームの監督と育成ダイレクターという立場から昇格して、トップチームの指揮を暫定的に執ることになった。分析担当の経歴を持つだけに、理論的かつ分かりやすい明確な指示を選手たちに送る姿がトレーニングでも目についた。各選手も、そうした面で修正ポイントがハッキリしたところを歓迎している。しかし、試合日になればその様子は一変する。髪型をオールバックに固め、テクニカルエリアから大声で指示を出す。相手のファウルがあった際には、サポーターのブーイングを「もっとやれ」とばかりに煽る姿もあった。時に第4審判から注意を受ける場面もあったが、大槻監督は自分たちの選手に対しても厳しい。
7日のベガルタ仙台戦(1-0)では、後半にMF菊池大介に放った怒声が中継を担当した「DAZN」のマイクに拾われ、大きな話題を呼んだ。
「やれよ! お前! こけてんじゃねえぞ! お前!」
菊池もまたそうした反響は把握していたようで、「ああいう声はありがたいですよ。倒れて苦しい中とはいえ、言われるだろうと思いました。むしろ、言われて恥ずかしいと思わなければいけない」と反省しきりだった。その一方で、「あんなに熱い分析家、いないですよね」と笑いながら話した。その表情は、どこか大槻監督のチームでプレーすることが嬉しいと思っているように感じられた。ユースチーム時代から大槻監督の指導を受けてきたDF橋岡大樹も、「懐かしい感じがしましたね。ユースの時も、よく第4審判から注意されていましたよ。普段はジョークを言うような面白い人なんですけど、ピッチに入ったら目つきが変わりますからね」と、話した。そして「ユース(の選手)もみんな、ビビるようなことはないですよ。信頼関係がありますし。確かに、親分という感じかもしれないですね」と、育成年代の選手からも慕われる指導者であることを明かした。
 
 
「型破りなモチベーター。浦和の危機を救った大槻監督の言葉の裏に隠された気概」(文:飯尾篤史さん) http://shr.gs/W57FxRX
 「仙台の戦い方と、僕らの戦力、今やれることを比べたときに、このやり方が一番いいのではないかと思って選択した」大槻監督は3−4−1−2を採用した理由について、そう明かした。同じく3バックを採用する仙台が前節、ミラーゲームとなったV・ファーレン長崎戦で苦戦したことを分析していたのかもしれないが、大槻監督が会見の終盤で語った次の言葉も聞き逃せない。
「選手の特性を考慮してポジションに着かした。気持ち良くできそうなポジションで起用した」
 トップ下の柏木陽介には自由を与え、興梠慎三武藤雄樹の2トップを採用することで、興梠の孤立という、これまでの問題を解消することに成功。今シーズンはここまで、毎試合のようにビルドアップの仕方やボールの奪いどころ、フォーメーションが変わり、ピッチ内には混乱と疑心が渦巻いていたが、各々の役割がはっきりする3−4−1−2が採用され、適材適所に選手が起用されたことで、迷いが取り除かれたのだ。
 後半に入って運動量が落ちたため、仙台に押し込まれたが、そうした展開だったからこそ「球際で負けない」「身体を張る」「勝利への執念を見せる」といった気迫が伝わってきた。劣勢だった後半、大槻監督もただピッチサイドで喚いていたわけではない。75分ごろには「ここでやられたら今までと変わらないぞ! 大人のサッカーをしろ」と檄を飛ばす一方で、3ボランチに変更して逃げ切るための策を施した。
 ユース時代に指導を受けたルーキーの荻原拓也は「怖いと思ったことはない。あの人の言葉には、いつも信頼や期待が込められている。ユース時代にはいつも『俺、お前に期待しすぎか』って声を掛けてくれたし、今回も『力を貸してくれ』と言ってくれた。あの人のために、と思わせてくれる監督」と語り、遠藤は「非常にユーモアがあって、話し方が上手く、話に引き込ませる力のある方」と証言する。
 以前の浦和や2011年の仙台ヘッドコーチ時代には分析担当を務めていただけに、チーム内やピッチ内で起きている事象を分析する目や、伝える言葉を兼ね備えているのだろう。暫定監督に求められるのは、チームをできるだけフラットな状態に戻して、新監督に引き継ぐこと。その点で、戦術ベースをシンプルにしたうえで、負傷中の宇賀神友弥ズラタンを除くフィールドプレーヤー全員を起用。試合勘やコンディションのバラツキを可能な限り少なくし、その情熱的なキャラクターで練習場に活気を取り戻させただけでなく、今シーズンのリーグ初勝利までもたらしたのだから、言うことはない。ただし、大槻監督はあくまでも暫定監督だ。大槻監督が結果を残し続けるかもしれないが、そのままトップチームの指揮を任せることは、育成ダイレクター兼ユース監督を失う浦和のアカデミーにとって大きな損失となる。
 
    あくまでも暫定監督だって、もう寂しくなっている。でもユースのために必要な監督だものね。