ミュージカル「手紙」2022 １回目★★★★★ - ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

池袋の東京建物Brillia HALLにてミュージカル「手紙」観劇。Ｈ列センター（すごくよいお席っ。ありがとうございます😭）

初演と再演（新国立劇場小劇場）に比べて劇場が広くなるので薄まってしまいそうで少し心配でしたが全くの杞憂。広さ高さを生かした素晴らしい演出でした！そう、時代に、劇場に、合わせた演出、新しいです！

今回は時代設定に2011年（せりふにないけれど東日本大震災だと誰もがわかる）が入っていること、いまタイムリー🇺🇦🇷🇺な「イマジン」の思いも込められているように思えました。

♫想像してごらん　僕たちの上には　ただ空があるだけ

今回は由美子役の三浦透子ちゃんがダントツで素晴らしく、その歌声もせりふも心に響きました。立ち姿も、とにかく凄いのよ。

３月12日が初日なので、これから日々ブラッシュアップを重ね進化していくだろうと思うので、今日思ったことを少し。

兄・武島剛志役のSpiくんの声が明るい（「強い」と友だち）… 歌声がきれい… 人を殺してしまったことを悔いている声に思えない… でも途中でそれも演出なのかもと思った（わからないけれど）… 弟の苦しみに気づかずにいる兄という演出なのかもと。だから、終盤でそれに気づいて絶望する姿がとても悲しい。そのコントラスト。

兄が刑務所にいることを知られ理不尽に職場を移動になった弟の直貴（村井良大）に会いにきた社長（川口竜也）がとても良い。川口さんの言葉と歌が沁みます。一幕であまり見せ場がなかった川口さん、二幕で見せて聞かせてくれました。川口さんは初演から出演しています。

あ、初演から続投の五十嵐可絵さん、再演から続投の染谷洸太くんも良かった。ジャニーズでは直貴の親友の祐輔（中村嶺亜）が良かったな。

後半の、初演だと岡本くんが演じていたバイクに乗っている若者の役、誰だったのか記憶に残っていない。母親とセットでキーマンだと思っていたけれど今回は母親だけだね。あのときは岡本くんが目立っただけかもだけど。

そして、俊太郎くんの演出は、歌い終わった時、全部ではないけど、話の流れをぶったぎるような拍手をしなくていいようになっている。この暗いストーリーの暗い歌の時ミュージカルによくある拍手が起きたら興醒めだもの。

tegami2022.srptokyo.com

あらすじ「兄・武島剛志（spi）は高校生の弟・直貴（村井良大）の進学費用のために空き巣に入り、強盗殺人を犯してしまう。唯一の肉親である兄が刑務所に15年間服役することになったことで、直貴は突然孤独になる。兄が殺人を犯した事実はすぐに広まり、加害者家族となった直貴に向けられる周囲の目は一変。苦しみながら暮らす直貴の高校卒業が近付いた頃、服役中の兄から1通の手紙が届き……。」

原作：東野圭吾『手紙』文春文庫刊　脚本・作詞：高橋知伽江　作曲・音楽監督・作詞：深沢桂子
演出：藤田俊太郎

出演：村井良大、spi、三浦透子、中村嶺亜(7 MEN 侍/ジャニーズJr.)、佐々木大光(7 MEN 侍/ジャニーズJr.)、今野大輝(7 MEN 侍/ジャニーズJr.)、青野紗穂、染谷洸太、遠藤瑠美子、五十嵐可絵、川口竜也
振付：新海絵理子　美術：原田愛　照明：日下靖順　音響：山本浩一　衣裳：小林巨和　ヘアメイク：井上京子音楽監督補・編曲：村井一帆　歌唱指導：深沢桂子　演出助手：守屋由貴　舞台監督：倉科史典　技術監督：小林清隆写真撮影：遠藤祐輔　宣伝美術：相島大地　制作：松栄清　制作助手：井坂茜　プロデューサー：近藤富英、山田建太朗企画協力：文藝春秋主催・企画・製作：サンライズプロモーション東京、MY Promotion、スペースポンド

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