ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

文学座公演『マニラ瑞穂記』★★★★★

f:id:Magnoliarida:20220911234401j:imageちょっと久しぶりの文学座アトリエにて『マニラ瑞穂記』観劇。

素晴らしかった!フィリピンがスペインから独立した年のマニラ日本領事館が舞台。独立運動を支援した日本の志士たち、貧しさからアジアに売られた〈からゆきさん〉たちの生命力がかっこよかった。途中から私は彼女たちの視線でこの舞台を観ていたと思う。

神野宗さんの女衒・秋岡とからゆきさんたち、秋岡と浅野雅博さんの日本領事・高崎の、関係が変化する展開がとてもおもしろかった。浅野さんの穏やかに見える高崎がたまに見せる鋭い表情にゾクっとなる瞬間も。じゃなきゃ日本領事が務まらないだろう。
私、女衒の秋岡と行動を共にし領事館に現れたからゆきさんのタキ(鹿野真央)とくに(益岡裕子)が好き~。貧しさゆえ家族を養うために外国に売られた身の上だけど日本人としての誇りを持ち続けていた彼女たら(短命だったらしい)のしたたかさにパワーもらいました。

浅野雅博さんのお芝居の奥行きが好きすぎる私。

脚本:秋元松代 演出:松本祐子
出演:寺田路恵、浅野雅博、鬼頭典子、神野崇、上川路啓志、下池沙知、増岡裕子、駒井健介、鹿野真央、越塚学、武田知久、小谷俊輔、鈴木結里
美術:乘峯雅寛 照明:服部 基 音楽:芳垣安洋高良久美子 音響:丸田裕也 衣裳:宮本宣子 アクション:渥美 博 方言指導:島本真治、つかもと景子 舞台監督:加瀬幸恵 演出補:インディー・チャン 制作:前田麻登、鈴木美幸、友谷達之 イラスト:伊波二郎 宣伝美術:小田善久

あらすじ「明治31年8月。マニラの日本領事館には内乱と戦争で暴徒化した民衆から逃げてきた在留邦人が避難していた。フィリピンの独立を助けようという志を持って海を渡って来た志士。生きるため異国の地で春を売る日本の女たち。そして、今、フィリピンの独立を日本の力で成し遂げなければ、フィリピンはアメリカの属国になってしまうと語る領事館の駐在武官の古賀。そこに女衒の秋岡伝次郎がやって来る。かつてシンガポールで女衒をやっていた秋岡は、現在のマニラ領事館の領事、高崎碌郎に女衒の仕事を奪われ、その後様々な仕事を経て、フィリピンに密入国の末、領事館までたどり着いたのだった。女衒の秋岡が天皇を語ることに怒りを覚える古賀だったが、秋岡との因縁を感じている。アメリカの攻撃を防ぐためにも、日本からの軍事力をより投入させたいと考える志士たちの話を聞いた秋岡は、自分が領事館を襲撃し、それを引き金にしてはどうかと提案するが、高崎に止められ断念するが、志士たちのためにマニラ瑞穂館と名付けた隠れ家を建てる決意をする。その時、スペイン軍が降伏しアメリカ軍勝利の知らせが入る。女たちとともに、マニラ瑞穂館で独立軍を支持する日本の志士たちを助け、商売をする決意を固める秋岡。しかし、独立軍の勝利の夢はアメリカの強大な資本力に砕かれる。国外脱出を迫られる志士たち。マニラ瑞穂館も無惨に崩れ去る。女たちと秋岡は再び領事館に逃げ込むことを余儀なくされる。志士たち、女たち、武官の古賀、秋岡、高崎、それぞれの思惑が渦巻く中、アメリカ軍は秋岡を叛逆罪で逮捕すると言って来る。 そして・・・。」


f:id:Magnoliarida:20220911234447j:image

f:id:Magnoliarida:20220911234444j:image

f:id:Magnoliarida:20220912002935j:image
f:id:Magnoliarida:20220912002932j:image
アフタートークがありました。浅野さんはマニラに駐在している役だから日焼けサロンに行ったんだって。浅野さんの初アトリエ、初舞台のお話も聞きたかったな〜。アトリエ7年ぶりだったのですね。江森さんの『リア王』でしたね。あの日も今日も、いい演劇に出会えて私は幸せだ〜。

f:id:Magnoliarida:20220911234500j:image


f:id:Magnoliarida:20220911234754j:image

f:id:Magnoliarida:20220911234757j:image

帰りに信濃町のアトレのつば九郎神社で、横ちんさん(文学座横田栄司さん)が元気になりますようつば九郎にお願いしてきた。


f:id:Magnoliarida:20220911234618j:image

f:id:Magnoliarida:20220911234621j:image

秋元松代さんの戯曲は常陸海尊しか載っていたかった〜。

https://playtextdigitalarchive.com/drama/search?s_name=%E7%A7%8B%E5%85%83%E6%9D%BE%E4%BB%A3&s_time=&s_num=

natalie.mu