先週の読売夕刊の劇評は『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』(祐成秀樹さん)
『トム・ストッパードが書いたシェークスピア劇「ハムレット」の外伝だ。主人公は端役のローゼンクランツ(石橋)とギルデンスターン(浅野)。彼らは突然城に呼び出され、狂気に落ちた学友ハムレットの真意を探る密命を受ける。再会したハムレットは親しげだが、彼らの顔を区別出来ない。やがて事情も分からぬまま悲劇に巻き込まれる。』『「ハムレット」を知る観客は2人が死ぬことを分かっているが、彼らは知るすべもない。展開するのは不条理な喜劇。刻一刻と死が迫っているのに、ただ流される2人はぼやくだけだ。話さずにはいられない不安や焦燥を、浅野と石橋は矢継ぎ早の会話で浮上させて苦い笑いを誘う。』『10人以上の役がある戯曲を2人で演じる工夫が、面白い効果を上げた。ハムレットや国王、王妃らは浅野と石橋が演じた映像で、舞台上で生身の彼らと絡む。心の通わない映像との会話は、権力者とちっぽけな2人との距離を顕在化する。また、2人と濃密に語り合う旅役者の座長は黒子が動かす人形だ。いわば彼らは人形と同じ。意思を示せず操られるだけの存在と思えるなど様々なイメージを喚起する。』『見るうち、切なさや情けなさが身につまされ、最後は死の重みに打ちのめされる。濃密な小空間ならではの効果もあるが、強い印象を残した俳優2人の力に敬服した。』
http://www.yomiuri.co.jp/culture/stage/theater/20150513-OYT8T50094.html
「国王に俺たちの区別がつかない。」友人たちから見たら彼らはとても個性的なはずなのに。ちっぽけなだけ。きっと誰もが。人生は賭け事。ただ前へ進むだけ。
ここはどこ?
手紙・・・どうせなら船に乗ったとき、ほんとうになくしてしまえばよかったのに・・。
手作り感たっぷりの素晴らしい舞台です。ハムレットを観たことがあれば、ぜったい楽しめます。ハムレットのスピンオフ。ぜひっ!
「Rosencrantz&Guildenstern are dead 1/12」映画版のロズギル。コインで〝表〟ばかり出るのシーン!(ゲイリー・オールドマンとティム・ロス )DVDは絶版で中古で25000円以上する〜。
文学座の浅野雅博さんと石橋徹郎さん、演出家・鵜山仁さんのユニットの1作目『モジョミキボー』のPVです。ご参考まで。