シアタートラムにて『建築家とアッシリア皇帝』観劇。Ｊ列上手←あとから買い足した席だけど表情もしっかり見えるし全体がくまなく見えて良かった！
世田谷の小さな劇場でとてつもないスケールの二人の芝居を観た！凄すぎる。
スペイン出身のフェルナンド・アラバールがフランス語で書いたという1967年の戯曲だけど、とっても今（な生田みゆきさんの台本）。観る方も冒険だった。
岡本健一くんが超チャーミング！そしてなぜか私は成河くんに母性を感じました。皇帝・岡本くんがマザコンで甘えん坊だからか！？建築家・成河くんが皇帝の不条理を全部受け止める、そんなふたりのノンストップの「ごっこ遊び」。シェイクスピアやギリシャ悲劇も出てくる。ふたりの関係が上になったり下になったり瞬時に逆転するのも楽しい。後半の展開には胸がキュッと…。タージマハルぶりの子守唄も沁みる。観ている時間も飛ぶように感じるほどで長さを感じなかったわ（ずっと観ていたい）。
起承転結がなくて着地できていないのに全然モヤモヤが残らない。もちろん段取りは決まっているだろうけれど、日々その時、空気のうねり、アクシデントまでも楽しんで「ごっこ遊び」をするのでしょうね〜。
いや… 思うに…〈ふたりなのかひとりなのか… 建築家なのか皇帝なのか、それともどちらでもないのか… 生きているのか死んでいるのか… そこはどこなのか… 表裏一体とも受け取れる〉
虚構（建築家）と現実（王様）なのか・・というか演劇だから全て虚構なんだけど、二幕は「裁判」ごっこ、「戦争」ごっこと現実味があるから残酷な匂いがしている。フェルナンド・アラバールの代表作で、1967年にパリで初演。自らの作品を「テアトル・パニック（恐慌の演劇）」と称していると書いてあった。面白いけれど、じわじわ怖い。昨日が初日でまだ２回目の公演なのであまり多くを言葉にしないでおこう。来週２回目を観るので。
もの凄い演劇体験できるので、当日券ででもぜひ観てほしい。お尻と体力に自信のある方はトラムシートで…
とにかく怪我しないようにね！しっかり着地してね。そして風邪引かないようにね！
パンフレットにもう山﨑勉さんとのお写真が載っていました。（当時の舞台美術がグラフィックデザインの巨匠福田繁雄さんだったとは！）初日に間に合わせた世田パブさんすごい。パンフ1,500円はややお高めだけど内容も濃く、ニッポンびいきのアラバールのこと知ることが出来ますし、山﨑さんの『私の履歴書』からの抜粋記事も読めますし、この二人芝居に7,000円（友の会6,500円）は高くない！チケット代にシビアな私が、思います。
あらすじ「絶海の孤島に墜落した飛行機から現れた男は自らを皇帝（岡本健一）と名乗り、島に先住する一人の男を建築家（成河）と名付けて、近代文明の洗礼と教育を施そうとする。お互いの存在を求め合いながらも、ぶつかりあう二人。そのうち二人は、いろいろな人物の役を演じはじめ、心の底にある欲望、愛憎、そして罪の意識をあからさまに語り出す。その行為はやがて衝撃的な結末を生みだすきっかけになっていく……。」
【作】フェルナンド・アラバール【翻訳】田ノ口誠悟【上演台本・演出】生田みゆき
【出演】岡本健一・成河
【美術】堀尾幸男【照明】横原由祐【音響】藤平美保子【衣裳】宮本宣子【ヘアメイク】林みゆき【アクション】渥美博【演出助手】田丸一宏【舞台監督】澁谷壽久【技術監督】熊谷明人【プロダクションマネージャー】勝康隆【プロンプター・アンダースタディ】村上佳【制作】法月智美 田辺千絵美 佐々木裕子【プロデューサー】浅田聡子
Anthony Hopkins:'The Architect and Emperor of Assyria' (F.Arrabal)
Anthony Hopkins:'The Architect and Emperor of Assyria' (F.Arrabal) National Theatre of London
— Arrabal Fernando (@arrabalf) 2020年9月23日
Nacido el 31-XII-1937 en Port Talbot (Wales)
Nieto del poeta William Butler Yeats (1865/1939) fundador del Abbey Theatre
También 'fue' Hannibal Lecter en 'The silence of the Lambs'. pic.twitter.com/dIFsi3hON4
偶然友だちが前の列の同じ席にいてびっくり！今日だったとは。終演後、成河くんファンの友人も合流して３人でアフター建築家とアッシリア皇帝。とても楽しかった😊
れんげにキャベツの絵は品がなくてごめんなさい。
