ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

劇団チョコレートケーキ『十二人の怒れる男』★★★★ 

  
見応えありました。席がとっても舞台に近く、真ん中にあるテーブルをはさんで陪審員たちが座り、その後ろに対面式で客席があり、奥の最前列に座ってしまったため、ほとんど顔を見ることの出来なかった陪審員さんもいたけれど・・・そのストレスを感じないくらい引き込まれました。時間がもっと長くてもいいと思うほど。
最初は、蜷川さん演出の『十二人の怒れる男』(ほとんど感想書いていない→http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20091128/1259416657)と比べてしまったけれど、あっこれは誰々がやった役だったとか・・途中から忘れてました。多分・・選ばれた陪審員たちが、有名な俳優さんではなく、ほんとうにどこにでもいそうな方々だったのがよけいリアルだったのかも。←観たことのある役者さんたちが何人かいたけれど、私があまり知らないという意味でね。
第十号の大塚秀記さんは、役にぴったりすぎるほど・・差別意識を振りかざすキレっぷりが見事でした。血管切れるんじゃないかと心配になるほど顔を真っ赤にさせ・・・。
彼らのすぐ後ろで観ているので臨場感があり、おもしろかったのですが、もっとうだるような暑さを感じたかったかな。大塚さんは汗をふきふきしているのですが、他のみなさんはお水を飲むくらいで冒頭の台詞でわかる以外は涼しい顔。白熱した密室がもっと窮屈になるくらい苛々しちゃうくらいの熱い暑さがあってもいいかなってね。イラッとする雑音が微かにするとか・・。守衛さんが鍵を閉める音はよかった!!そういう緊張感が好きです。
あと・・1時間40分よりもっと長くてもいいと思った!陪審員さんたちのひとりひとりの性格がそうである理由(裏側? 境遇とか)が垣間みれるくらいの長さがあってもいいな。高級なスーツを着ている証券会社勤務の第四号さん(岡本篤)は冷静沈着だとか、広告代理店勤務の第十二号さん(小笠原佳秀)はコロコロ変わるとか、第三号さん(北川竜二)は家を出た息子との確執があるため、息子をだぶらせ第五号くん(東谷英人)と衝突するとか、その第五号くんが被告の少年と同じスラム育ちなんだってことは、わかるっていえばわかるんだけどねー。気の弱そうな二号さんとか全員のことを知りたかった。だから、そこのところは物足りなかったかなぁ。
席に置いてあったプログラム(私は帰りの電車で読んだけれど)に陪審員の番号とそのキャスト名があったけれど、そこに職業が書いてあれば、誰が誰だかわかりやすかったかも。
今後、要チェックの第七号くん(今夜のヤンキース戦を楽しみに時間を気にしている)は時間堂の菅野貴夫さんでした。帰り際にお名前聞いちゃいました。そういえば『廃墟』の長男さんでした。 あと・・陪審員長の立浪伸一さん♪は『冬に舞う蚊』の自殺する営業マンでした。 ふふっ

 観劇前に上島珈琲で。
 Sigur Ros "Von"

映画『十二人の怒れる男』の監督シドニー・ルメット氏死去(86歳)だそうで・・。http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011040901000943.html
最後の作品になってしまった『その土曜日、7時58分』もおもしろかったです!! http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20081207