ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

Mrs.fiction『サヨナラ サイキック オーケストラ』★★★★★ 

  
『世界の終わりは、いつも夏』←えっ?このキャッチコピー自体変ですよね。嫌いじゃないけれど( ̄ー ̄☆
サイキック【psychic】とあるのに可愛らしく感じるタイトルも好きです。フライヤーのデザインがそう思わせたのかもしれませんが・・。
 そう!!この女の子(魔美ちゃん)に驚いた!!あるシーンでお腹痛くなっちゃうのが可愛かった〜。告白シーンも。魔美ちゃんはアレですが魔美ちゃんはハッピーエンドだと思います。アレですが。
Mrs.fictionsは、短編企画『15 Minutes Made』で「東京へつれてって」を観ましたが、結成4年目にして未だ2回目の単独公演なんですって!!びっくり。もっと観たい!!(申し訳ないけれど私は短編企画は苦手。「東京へつれてって」しか好きじゃなかったので・・)
脚本・演出:中嶋康太『20XX年、小惑星の衝突を間近に控えた地球、日本。世界各国が総力を結集して対策を進める中、軍事力を持たず、資金援助以外にやることのない日本は、環境整備事業の一環として小惑星に対処出来る能力を持った人材を一般公募。結果として、特に行くあての無い自称超能力者達が環境省庁舎ビル屋上に集結する。果たして彼らに世界を救う機会は訪れるのか。』http://www.mrsfictions.com/nextstage.html
このあらすじ自体ありえなくて好きなんですが・・そのありえなーーい設定に、どこかにいそうな、社会からちょっとはみ出してしまっている人たちが集まってきます。本当の自分を誰かに聞いてもらいたい(懺悔のようでもあり)、最後は誰かと一緒にいたいと集まってきたんだと思います。愛を求めて。
清田はどれくらいの範囲で超能力者募集のチラシを配ったのでしょうか・・。彼らはこのお芝居を通してみると愛しい存在だけど、まわりにいたら目をあわせないタイプかもしれません。環境省庁舎ビル屋上担当の清田と魔美以外は。 ←それにしても魔美って名前・・あと宜保とか稲川とか・・カゼッタとか・・なんか笑えます。カゼッタの名字は岡?
巨大な隕石の軌道がずれるかもしれないと誰もが思っていて焦っていないように思えるのだけれど、あと2時間で衝突って!!衝撃すぎて多分誰も世界の終わりを信じていないんじゃないか・・火星人を名乗るカゼッタのかりそめの両親は江戸村に旅行中、コンビニは普通に営業しているし・・でも環境省に勤めているひとたちは全員有休をとっているから、あながち嘘ではない? ラストに近づくにつれ隕石が近づいてくる音が大きくなってくるんですよ。それがとても怖いんだけど、私も彼らのようにその音に気づかないふりをして、その最後の時を楽しもうとするかもしれません。軌道がずれたらバンザイですから・・
Defrostersの松本さんが役を演じるのをはじめて見ました。透視できる宜保さんです。やっぱり優しいんですよね。なんだかんだとカゼットの面倒を見るし、LOVE PSYCHEDELICOユリともいい感じです。
 
アフタートークのような「おわりの会」のゲストは箱庭円舞曲の古川貴義さんでした。そこで中嶋さんからもうひとつのラストシーンを聞きました。みんなで小惑星をバックに写した記念写真の出来上がり(この写真にはあの子は映っているのかな?)をスクリーンに映すというもの。そうなると全然最後の余韻が違ってきますよね。私は今回の終わり方が好きです。ハリー・ポッターのような清田くんも幸せな気持ちになって終わるからです。
 上野ストアハウス。行くまでは夜だったせいか、ちょっと怖いんですけれどね・・昼間なら見えるはずの目印にしようと思っていたスカツリーも暗闇にとけて影も形もなく・・でも、きれいなスタジオでした。