シアタートラムにて劇団チョコレートケーキ『一九一一年』千秋楽にやっと観劇。ビターなチョコ、大好き。E列で。
客席に着いてまず天井の高いトラムに高く積み上げられた権力の壁のようなセット(木の椅子)を見て苦しいなぁと思ったそれが圧力とともに歪な音を立てて迫り出してくる。仕事という名前で雁字搦めされる人たち。壁が崩れてしまえばいいのにと何度も思ったけれど… 崩れなかった。
2011年のときと演出もポスターのヴィジュアルもアプローチが全然違うわけで、でも観終わって、この青空を背にした晴れやかな管野須賀子(堀奈津美さん)の凛々しさがとてもかっこよくて、良いポスターだなと思った。
それにしても西尾さんのアフターアクト。あの大逆事件から半年後無職になった田原の妻よしこ登場、最高🤣よしこの声が怪物の唸り声みたいだったのもよかった。
「一九一一年一月、私は人を殺した。」
一月二十四日から二十五日にかけて、十二人の男女が得体の知れない力によって処刑された。
日本近代史にどす黒い影を落とす陰謀がそこにあった。何が十二人を縊り殺したのか?
1911年1月24日、25日。12名の社会主義者の死刑が執行された。いわゆる[大逆事件]。
浅井伸治 岡本 篤 西尾友樹 (以上、劇団チョコレートケーキ)
青木柳葉魚(タテヨコ企画) 菊池 豪(Peachboys) 近藤フク(ペンギンプルペイルパイルズ) 佐瀬弘幸(SASENCOMMUN) 島田雅之(かはづ書屋/studio4093) 林 竜三 谷仲恵輔(JACROW) 吉田テツタ
堀 奈津美(DULL-COLORED POP)
脚本 古川 健 (劇団チョコレートケーキ) / 演出 日澤雄介 (劇団チョコレートケーキ) / 舞台美術 長田佳代子 / 照明 松本大介 (松本デザイン室) / 音響 和田匡史 / 衣装 藤田 友 / 演出助手 石塚貴恵 / 舞台監督 本郷剛史 / 宣伝美術 R-design / 写真 池村隆司 /撮影 神之門 隆広 (tran.cs) / Web ナガヤマドネルケバブ / 制作協力 塩田友克 / 制作 菅野佐知子 (劇団チョコレートケーキ)
2011年冬に王子小劇場で観た劇団チョコレートケーキ『一九一一年』★★★★★
2011年、「あえてこの手垢のついた[大逆事件]という素材に取り組み、新しい視点でもう一度この事件を掘り起こすような作品を上演したい。」という企画意図のもと王子小劇場にて上演。彼等を葬り去った大日本帝国という大きな権力装置の内部の人間にスポットライトを当てた『一九一一年』はその年の佐藤佐吉賞2011で優秀脚本賞(古川健)、優秀主演女優賞(堀 奈津美)を受賞した。(公式サイトより)
2022年8月の劇団チョコレートケーキ。4作品上演って、本当ですか⁈
★西尾さんの一人芝居の台本! https://twitter.com/240yuki/status/1417128741172498432?s=21